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ウィニング・パスのqpのレビュー・感想・評価

ウィニング・パス(2003年製作の映画)
4.5
 順風満帆な高校生活を送っていた健太はバイクの事故で半身不随になってしまいました。車いすで色々な困難がある中で、バスケチームに参加し、という話です。

 車いすに乗りながらのバスケは漫画”リアル”を思い出しながら観ることができました。練習も試合もチームメイトとのぶつかり合いも観ることができました。ただ、練習と試合がつながらなかったなという印象でした。

 メインがバスケにある一方で、家族やクラスメート、妹の高校の人とのぶつかり合いが出てきます。乗り越えることができたのは、不自由になっても損得抜きで味方になってくれる家族やクラスメートがいたためであり、非常にうらやましかったです。事故前の態度を見ていると離れてしまうのではないかと感じてしまいましたが、味方だった人は献身的でした。

 そして、家、学校が色々な変更を強いられたことなど、本当はもっと時間がかかるだろうことも本作内では簡単にできています。ただ、簡単に見えたのを自分自身が受け入れることができたのは健太に味方がなってくれる人がいたからです。

 自分がもし不自由になったとして、だれが味方になってくれるのだろうと考えさせられました。職場だとやはり難しい部分があるのでしょう。むしろ、日ごろの態度や人との接し方が全てを決めるのだろうと思います。自分の利益のためとはいえ、人との関係を大切にしよう、もっと声をかけようと感じました。
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