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シカゴのmayumayuのレビュー・感想・評価

シカゴ(2002年製作の映画)
4.0
ミュージカルが苦手なはずだが、これは初見で圧倒された。
また見たいと思っていたが、ずっとアマプラに配信されない。
時折チェックしていて、ついに!配信されたので15年以上ぶりに再見。

ひたすら悪いやつしか出てこない。
唯一優しさなどが感じられるのはロキシーの夫のエイモスくらいか。
誰も彼も、人を殺しても後悔もせず、自分のことしか考えていない。
嘘だらけ。弁護士だって、事実よりお金。ここまで行くと清々しい。
役柄の心情を、とか、ストーリーが素晴らしくて‥という映画ではないです。
華やかな舞台と音楽、ダンス。1920年代?のファッションをひたすら楽しむ。
だからミュージカルが苦手でも大丈夫だったのかな?いきなり歌うのではなく、紹介があって心象を歌う感じだからかな?

一応ストーリーというと‥スター希望のロキシーは愛人殺しの罪で刑務所行き。
そこで憧れのスター・ヴェルマ、腕利き弁護士フリンと会う。
裁判を乗り越え釈放され、スターへの道を歩むことができるのか?

キャサリン・ゼタ・ジョーンズのヴェルマが本当に素晴らしい。
美しく、華もあり、ダンスも歌も最高。
ロキシー役のレネー・ゼルヴィガーは、「エージェント」では天使のような笑顔だったのに、ここでは完全な小悪魔で、見た当時驚いた。
圧巻の「オール・ザット・ジャズ」から始まり、「刑務所のタンゴ」かっこいいです。
6人の女囚がそれぞれの犯罪を歌で語るのですが、ほぼステージ見てるみたい。
ロキシーのお休みの歌。リチャード・ギアが歌う「We both reached for the gun」。
ロキシーに騙され、翻弄されるエイモスの「ミスター・セロファン」は悲しく切ない旋律。
どれも素晴らしい。

音楽とダンスをまた見たくなる気がしますね。映画館で見た感激はすごかったので、
ブロードウェイで生の舞台を見たら、本当にすごいんだろうな。
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