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雪の断章 情熱のssr701のレビュー・感想・評価

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)
1.9
9月12日は岡本夏生さんのお誕生日です!
おめでとうございまーす!
お祝いの意味も込めまして
岡本舞が出ている作品を見てみます(無関係)

斉藤由貴ちゃん主演の映画です
しかも相米監督の作品です!
主題歌の「情熱」は大名曲ですし
これは期待していいでしょう!
いざ視聴開始!

(ネタバレありです)


歌のイメージから青春恋愛モノかと思ったら
ファンタジーなのかな?
ピエロの人形が宙を舞っていたり
演劇みたいな演出があったり
何とも不思議な感じで落ち着かないです…

ところが!ところがです!
7歳の幼女とひょんなことから同居だと?
と俄然おもしろくなってきたので
ガッツポーズを決めながら視聴続行です!
…でもあっさり10年の時が過ぎてしまいます
もう!何なんですか!

まあ大人になった由貴ちゃんも可愛いからいいんですけどね
そしてご機嫌で松田聖子の「夏の扉」を歌うシーンが!
歌手デビューに際して松本隆と筒美京平は
この歌と「待つわ」(あみん)なども歌わせて
どのような世界観が彼女に似合うかを模索したそうです
この映画でも歌っていたとは知りませんでした

そういえばこの映画で相米監督の厳しさに
逃げ出す寸前まで追い込まれたとかも
聞いたことがあったのですが
由貴ちゃん以外にも演技がおぼつかない人もいますね
一番ひどいなと思ったのは葬儀の場面ですかね…
よくOKが出たものです

さて「事件」が起こって刑事が出てくるのですが
なぜか高いフェンスの上に腰かけて話しかけてきます
この刑事役がレオナルド熊なので
熊だけに高いとこに登るのは得意とかいう
おもしろエッセンスが入っているのだと思います(絶対違います)
このシーンは吹奏楽部の練習の音が大きすぎて
気が散ります…いったい何の意味があるのかな?

世良公則との会話シーンでも
店の中が異常にうるさくて集中できないところがありました
公園で歌うシーンには
偶然救急車が通りかかって
サイレンの音が入ってしまってるのですが
こういうのって撮り直ししないんですかね?
これはこれで良し!ライブ感あり!ってことかな?


そしてちょうど中間地点くらいで急に「情熱」がかかります
雪が降ってるわけでも駅での別れでもない場面です
由貴ちゃんが道端でガクッとバランスを崩すのですが
見てるほうもまさにそんな気分になります
しかも二番の歌詞から始まるのです
そして場面は空港へ…
まるで合わないと思うのですが…?

かと思ったら今度はバービーボーイズの「負けるもんか」で
踊り狂う由貴ちゃんなのでした(何が何やら…)

今度は人形ではないピエロが出てきて線路を歩いたり
まだまだわけのわからなさは続きます
由貴ちゃんもいつの間にか川の中を歩いたり
とうもろこしにかぶりついてみたりです
うーん…?

流れる川を映すシーンでは「買物ブギ」がBGMです
さっぱりわかりません
買い物に行くシーンなら序盤にあったはずですが?
音楽がフェイドアウトで消えると
由貴ちゃんが川を泳ぎ始めます!
すると…!
なんと…!
また「買物ブギ」が始まります!
えぇぇ…

まあ映画通のひとにとっては
これはすごい斬新!とか素晴らしい表現!と
思うかもしれませんが正直言って
ナニコレなシーンが多いです…
この作品には伊武雅刀が撮影に参加していながら
出演シーンはカットされたそうなのですが
こういうのを見てどう思ったんでしょうか?


シーンの切り替わりも唐突だしなあ…
由貴ちゃんと世良公則の海のシーンは
まあ意味とか必要性はともかくとして
結構な緊迫感があったのですが
急になごやかなシーンへと移って拍子抜けしてしまいます

最後に犯行の動機について刑事が語り始めると
思い出のシーンの音声が大きな音量で入ってきて
聞き取れなくなります
またですか…
とにかく大きな音で邪魔するのが好きな作品のようです

最後は悲しい出来事があったにも関わらず
まるで厄介払いが済んだかのように
愛を確認しあってめでたしめでたしなのでした
はー…なんか疲れました


どうやらお金持ちのお嬢さんの幼少期が
谷本重美(小川範子)みたいなのですが
ぜんぜん大きく映らなくて残念でした…
いらんものばっかり映して肝心なもの映ってないがな!

最後もピエロの人形が窓の外に出てくるし何なの?
最後の最後は時代劇の古い映画のシーンみたいなのが出てくるし
意味不明でした
伊武雅刀も「俺はとうもろこしとかピエロの人形以下なのか!」
とあのいい声で叫びながら愕然としたと思います
絶望のあまり青ざめたその顔は
まるでデスラー総統のようだったそうじゃ… (おしまい)

なんかオチがついて大満足なボクなのでした(無理矢理&無茶苦茶)
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