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噛む女のジャンのレビュー・感想・評価

噛む女(1988年製作の映画)
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人物は鏡や窓ガラスに反映して捉えられ、テレビやスクリーンはAVや映画を映し出す。そして男は家の窓ガラスを割られ、車の窓に降り注ぐ大雨をワイパーで拭えずに視界不良で事故死する。
鏡やガラスを題材に、そこに映じること、それを通して見ること・見えないこと、それが割れること、これら豊かな変奏を通して物語を推進させていく。
葬式後に語り合う人物たちを建物の外から絵画的に捉えるショットがきまっていた。
メモとして映っていた映画を残しておくと、『恋人たちは濡れた』、『晩春』、『執炎』(神代が助監督をしていたとのこと)。
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