暴力と破滅の運び手

暗黒の命令の暴力と破滅の運び手のレビュー・感想・評価

暗黒の命令(1939年製作の映画)
5.0
野心を夢見る教師が無学だが朴訥でエロいジョン・ウェインに保守官の座を奪われ悪落ちしてKKKは出せないから南軍の服着たゲリラになって掠奪の限りを尽くす。
ワイラーかよみたいな筋書きでちょっと腕組んで見てたんだけど、奴隷支持者のヒロインとその弟の話あたりから「あっ…」みたいな雰囲気になり、元教師が本当に悪逆の限りを尽くすあたりから怖すぎて笑いも起きなくなり(最後は街が完全に燃え落ちるのよ)、最後の15分の馬車で砦を作って迎え撃つ→悪役の母の流れがまじでやばい。まじで悪の母の死に顔が残像として瞼に残るのよ。トラウマ映画すぎるだろ。
馬と人はとにかく信じられない量出てきて信じられない動きをし続けるし、明暗の効いた撮影もジャック・ターナーの『過去を逃れて』式に美しく、よいです。

史実を元にしているの…? 現実のほうが死者数が、多い…
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E9%BB%92%E3%81%AE%E5%91%BD%E4%BB%A4