CS東映チャンネルで放映してたのを視聴。
1961年制作のニュー東映作品で主演は千葉真一。
千葉真一以外は知らない俳優さんばかりでした。
千葉真一も自分の知ってるキーハンター以降の千葉ちゃんと違って
20代前半のイケメンで真剣佑と面影が似てます。
真剣佑は父親が57歳のときの子供のようですが、
物心ついたときには父親が還暦過ぎたお爺さんでは全然話が合わなくて大変そうです。
ニュー東映は元々テレビ映画を制作する会社だったらしく、
低予算の現代劇を主に制作していたようですが、
経営が上手く行かなかったらしく設立された翌年には東映本社に吸収されてしまったようです。
千葉真一さんは東映系の俳優さんだとは思ってましたが、
どちらかというとテレビ俳優のイメージがあるのは
この頃の東映は時代劇を中心に制作していたためなのかもしれません。
この作品はテレビドラマの『ナショナル・キッド』をベースにしていて
アイアンシャープという空陸両用車に乗ったヒーローが
地球を侵略しに来た海王星人と戦うという内容です。
ナショナルの次はシャープという洒落みたいですが、
『宇宙快速船』という内容がよく判らないタイトルになってるのはその辺に理由があるのでしょう。
実は最初から観てないので断言はできないのですが、
アイアンシャープのアクションは少なめで宇宙人を殴ったり蹴ったりするシーンはなくて
光線銃で宇宙人を撃つとまるごと消滅してしまいます。
狂言回し的に5、6人の子役が出てくるのですが、とても早口でまくし立てるような話し方をします。
走って移動するシーンも何故か全力疾走です。
子供だけでなく新聞記者や自衛官、円盤の空襲に逃げ惑う人たちも
みんな早回しのように動作が敏捷です。
映画の尺の所為か、フィルムの節約のためなのかよく判りませんが、不思議な感じでした。
内容自体は他愛のない子供向けの作品ですが、
60年前にはどんな作品が作られてたのかというメタな楽しみ方ができる作品です。