円柱野郎

グランド・ホテルの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベルリンのグランド・ホテルを舞台に交錯する5人の人生模様を描いたドラマ。

この手の群像劇というジャンルを確立した代表作ですね。
1932年の作品ながら普遍的な話を描いているので、今見ても十分話に入り込めます。

誰が見てもそうなんだろうけど、ジョン・バリモアが演じるガイゲルン男爵の憎めないキャラクターが良い。
それだけにその展開には驚かされるんだけど…。
ジョン・バリモアとライオネル・バリモアがこの映画を引っ張っている気がしますわ。
一応この映画的にはグレタ・ガルボが一番のスターなんだろうけど、でもキャラクター的にちょいと情緒不安定な役で、俺はあまり共感できませんでした。
逆にジョーン・クロフォードが演じた速記者の方がよっぽどヒロインらしい。

結局この映画で描かれるエピソードは悲惨な話が多いんだけど、それを感じさせない話の持ってきかたが上手いですね。
やはりこのジャンルを確立したというだけある名作だと思います。
円柱野郎

円柱野郎