内藤

妻は告白するの内藤のレビュー・感想・評価

妻は告白する(1961年製作の映画)
3.5
文字通りサスペンス=宙吊りの映画。ドメンヘラでかまってちゃんの若尾文子が狂えば狂うほどに鬱々とした空気感が画面上に陰影となって表れる。そしてラストショットでは完全に影と化す。
川口浩は誠実な男ではあるが、演じることへの潔癖症的な拒絶は真実の愛を掴めず、結局、若尾文子だけが夫もろともザイルを切断し自死でもって愛を証明するという皮肉。
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