若尾文子映画祭
念願の増村作品初スクリーン
モノクロの陰影が人間の二面性を炙り出す。
若妻の乾いた体、濡れた瞳、虚な視点。
身勝手な生活を先延ばしにする夫。
ゲスな女中。
他人の愛に翻弄されるフィ…
『妻は告白する』
1961(昭和36年)
大映
「私はあなたの何なの?毎日あくせく働いている女中なの?論文の清書や研究の整理をする秘書なの?安くて便利な家政婦なの?子供も産めない妻なんて情け無い」…
このレビューはネタバレを含みます
キーーーッポスターが好き!!
若尾文子好き!!!たまらん!
と思いずっと観たかった作品
このときの若尾文子と今同い年ってマジ?と思うくらいめちゃくちゃ色気と眼力が凄くてドキッとしてしまった
展開…
裁判での証言(回想)から、恨みあったじゃん殺意を持って切ってるじゃんと感じる通りの帰着でサスペンスとしての驚きは弱いんだけど、なんか面白くて観入った。その動機が語られるのに判決では無罪を勝ち取るとこ…
>>続きを読むサスペンスとしては勿論のこと、ラヴストーリーとしても秀逸。また、彩子が幸田の勤め先を訪れるシーンで彼女が覗かせる情念には怪談めいた恐ろしさなども感じさせ、そうした様々な要素を併せ持つ部分に大きな魅力…
>>続きを読む当時には面白みがあったのかしら、現代にしてみれば凡庸なプロットで正直何の驚きも発見もなく、増村保造×若尾文子作品としては面白くない方だと思う。
ただ目を引くシーンはいくつかあって、そこに技が光ってる…