やむちゃ

リメインズ 美しき勇者たちのやむちゃのレビュー・感想・評価

2.7
備忘録
1990.2に鑑賞。

なんとも微妙な作品だった。
大正時代に実際にあった、集落が人喰いグマに襲われた「三毛別羆事件」をもとにした作品(事件にインスパイアされただけで実話ではない)。
主演は真田広之、監督は千葉真一。

JAC創立20周年記念作品ということで大いに期待して観に行ったが、千葉真一が、なぜこの題材にしたのか今でも疑問が残る。
せっかくの記念作なのだから、JACならではのアクションが全面に出た華やかな作品にすれば良かったのに…。
前年の「将軍家光の乱心 激突」を真田広之主演で記念作品にすれば良かったのに…。

真田広之は、この時すでにJACを退団していたが、主演と音楽監督を務めている。この辺りは育ててもらった千葉真一とJACへの恩義からか(この頃はネットもないので、退団の事実は知らなかった)。
他の出演者もJACのメンバーで固められているが、言うほどの見せ場はない。

熊とマタギの戦いという、おおよそアクションには不向きなテーマで、その熊も実写シーンもあるが、戦うシーンはいかにも着ぐるみ然としており、迫力に乏しい。

一時期はあれほど人気を博したJACが消え行く(厳密には消えてはいないが)直前の、ある意味貴重な作品ではある。
やむちゃ

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