ハレルヤ

脱走特急のハレルヤのレビュー・感想・評価

脱走特急(1965年製作の映画)
4.0
脱走をテーマにした映画と言えば、まず「大脱走」を思い浮かべる人も多いでしょう。この「脱走特急」も同じく第二次世界大戦時を舞台にした脱走もの。スケールも「大脱走」に負けないほど大きく、一大スペクタクルとして楽しめます。

前半は捕虜収容所での物語がメインで、それぞれの登場人物の考え方や性格などの人間模様が描かれますが、ここは見る人によっては退屈に感じるかも。

舞台が捕虜を乗せた特急列車に移ってからは一転、列車を乗っ取りスイスを目指しての果てしない逃走劇が幕を開けます。

ドイツ軍になりすましての敵陣突破。人質にしている敵の逃亡などハラハラものの展開が次々と待ち受けているので全く飽きさせません。

そしてクライマックスはドイツ空軍、そして追跡してきた敵の列車も交えた壮絶な乱戦。爆撃、銃撃戦、あと一歩のところまで来ての大バトルで手に汗握ります。

彼らを迎える運命がどうなるのかは、ご覧になってのお楽しみです。個人的には少し驚きました。

歌手のイメージが強かったフランク・シナトラですが、この作品では堂々たる名演!基本控え目ながらも熱さを感じるカッコいい主人公像を見せてくれました。

かなり面白い作品でしたが、このFilmarksでのレビューの少なさに驚きます。
この作品を隠れた傑作にしておくのは惜しいでしょう。
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