kazu1961

フェイシズのkazu1961のレビュー・感想・評価

フェイシズ(1968年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「フェイシズ(1968)」
ORTitle:「Faces」
▪️First Release Year : 1968
▪️JP Release Date : 1993/02
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-193 再鑑賞
🕰Running Time : 130分
▪️Director : ジョン・カサヴェテス
▪️Writer : ジョン・カサヴェテス
▪️MusicD : ジャック・アッケラン
▪️Cast : ジョン・マーレイ、ジーナ・ローランズ、シーモア・カッセル
▪️Review
ジョン・カサヴェテスの完璧な世界観。俳優達と完璧な関係を築いて細部まで徹底した演技を実現して、生気あふれるリアリティを描くことに成功しています。ハリウッドシステムの苦い経験を経て、個性際立つ映像世界を確立しました。
撮影はカサヴェテスの自宅で行われ、生活の中の鮮烈なシーンを記録しています。日常的な生活の重荷と陶酔的なナイトライフの間を行き来しています。
俳優陣の組み合わせが素晴らしく、題名にあるように顔、顔、顔。7人の登場人物の表情を追ったフレームなど気にせずに生き生きとした画面が、一日半のうちに崩壊する夫婦の物語が悲しくより滑稽に描かれています。その中でも特に撮影の手伝いをしながら演じていたS・カッセルが素晴らしいです。それとそれぞれの“笑い”の演技が印象的。
カサヴェテスはニューヨークに戻り、初心に戻るべく本作を制作しました。ハリウッドでの映画作りに嫌気をさしたカサヴェテスが、抵当に入れた自宅を舞台に作り上げた独立資本作品になります。
映画は何でもあり!と伝えるカサヴェテスの傑作です!!

物語は。。。
結婚後14年が過ぎ、夫婦関係が破綻しかけたリチャードとマリアは、ある日決定的ないさかいを起こし、互いに別々の夜を過ごします。リチャードは美しい高級娼婦ジェニーのもとに向かい、マリアは友人たちと行ったディスコで出会った青年、チェットとベッドを共にします。しかし、翌朝マリアは衝動的に自殺を図り、うろたえるチェットは必死に彼女を救おうとするうちに、マリアに対する愛に気付きます。しかしそこへ夫が帰宅し、チェットは逃げ出し、家には2人だけが残され、深い沈黙が夫婦を包みこんでいくのでした。。。

▪️Overview (映画. comより)
ジョン・カサベテス監督が、関係の破綻した中年夫婦の36時間を、登場人物の顔のクローズアップを多様した斬新な手法で描いた傑作ドラマ。ある日、妻のマリアに離婚を切り出したリチャードは、高級娼婦ジェニーと一夜を共にする。一方、友人とディスコに出かけたマリアは、そこで出会った青年と関係を持つ。翌朝、マリアは衝動的に睡眠薬で自殺を図り……。アカデミー賞3部門にノミネートされ、監督ジョン・カサベテスの名をハリウッドに知らしめた作品。
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