SG92

フェイシズのSG92のレビュー・感想・評価

フェイシズ(1968年製作の映画)
4.6
登場人物が皆惨めでめちゃくちゃよかった。酔っ払い達の何の意味も持たない会話や宴のシーンが延々と続き、見てる最中はこりゃ大丈夫か?と思ってたけど全てを観るとあのシーンの重要さがわかる。
一見不自由ない裕福な人生も本人にとっては生き甲斐のない退屈な人生であり、酒を呑んで道化を演じることだけがその退屈を一時的に忘れられる方法である、と。

とりあえず監督は宴の盛り上がりが最高潮に達した中で誰かの何気ない一言で場が一瞬で興ざめする瞬間が大好きなことはよくわかった。

1968年の男女の道徳観のもと作られた映画ではあるが、女性の自己解放まで描かれていてそこも素晴らしかった。

最後の階段のシーン完璧過ぎ🚬
SG92

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