真っ黒こげ太郎

ニンジャ・アサシンの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ニンジャ・アサシン(2009年製作の映画)
5.0
手をかざして傷を癒す…メタルマンかな?w

ってか、それ以上に本作の忍者の再生能力が異常。w



「実際の暗殺事件に関与してる!」として”忍者”の末裔である「小角の一族」こと「九つの一族」を調べ始めたユーロポールのミカ・コレッティ。
KGBの資料や暗殺者のネットワーク、そして「九つの一族」を調べていたが深入りしすぎてしまい、一族に暗殺の標的にされてしまう。

ミカは一族の忍者に襲われるが、彼女の前に忍者の青年、雷蔵が現れ命を救われる。
雷蔵はかつて「九つの一族」のエリートだったが、余りにも非情な一族のやり口に反発し離反、抜け忍となって一族の追っ手と戦っていたのだ。

雷蔵は一族の首領である小角を倒すために彼女の護衛を引き受けるが…。



抜け忍となった男の死闘を描く、超絶スタイリッシュ・バイオレンス・ニンジャ・アクション!!!!
色々あってスプラッター描写の強烈なアクション物が観たくなったので再鑑賞!!!(何があったんだよwwwww)

何ともB級の匂いがプンプンするタイトルだが、実際にはジョエル・シルバーさんやウォシャウスキー・ブラザーズさん、「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグさん、更には「ジョン・ウィック」シリーズのチャド・スタエルスキーさんやデビット・リーチさんもアクション監督として参加した、超本格的なアクション大作なのだ!!!
(正直、メイキングでスタエルスキーさんやリーチさんの名前見た時はビックリした…!)


内容自体は「ニンジャ映画を現代技術でスタイリッシュに映像化!」的な内容で、お話自体も「組織を抜けた男が組織に戦いを挑む」という超ベッタベタなお話!w

しかし、スタイリッシュな映像に凄まじいアクションやゴア要素が炸裂して、実に素晴らしいニンジャ映画となっていた!!!
俺はこの映画、大好きです。実はBlu-ray持ってたりします。w


本作はニンジャ武器にCGを用いているが、スゲェカッコよく手裏剣や鎖鎌がカッコよく飛んで行き、血も噴き出るわ首は飛ぶわで見事なCGの使い方だ!!!

そしてCGを駆使したゴア描写が凄まじい!!!
冒頭のヤクザ襲撃シーンからして凄まじい残酷描写の嵐!!!
手裏剣がズバズバ刺さり、凄まじい勢いでヤクザが切り株状態に!!!
ワイスピシリーズでお馴染みのサン・カンさんも凄まじい残酷描写で退場いたします。w
(デッカートのやり口はまだ優しかったんだなぁ。w)
その後もニンジャ同士の戦いはすべて血みどろのバイオレンス状態!w
「パニッシャー・ウォーゾーン」や「ヘルボーイ(2019)」等は凄まじい残酷描写で度肝を抜いたが、こちらも負けていない。
CG率多めながらスプラッター方面では大満足!!

本作で描かれる忍者は徹底的にシリアスかつカッコよく描かれる。
牧師的感じは全くなく、正に「暗殺者」といった感じで、暗闇の中で現れるシーン等はかなりカッコよかったです。

アクションは格闘メインだが、どのアクションもキレッキレで見応え抜群。CGも格闘のアクションを上手く盛り上げてくれて最高!!!
また終盤にはニンジャVS特殊部隊といった愉快な描写も挟まれるし、アクション度数は文句ナシ!!!
クライマックスのバトルもベタな展開だけど見応えアリ。

俳優陣も皆動ける人揃いで、特に主演のチョン・ジフンさんのバッキバキの細マッチョボディが凄まじく、アクションシーンでもキレッキレに動きまくりで素晴らしい!!!!
(メイキングによるとチョン・ジフンさんは元々歌手やパフォーマーとして活躍していて運動神経抜群な方だったようで、更に本作の為に凄まじいトレーニングを重ね、格闘アクションもスタントもガッツリこなしたとの事。凄い!!!!)
敵役のリック・ユーンさんも良い動きだったし、ラスボスのショー・コスギさんも超が付くほどカッコイイ!!!


その一方で、話自体は割とよくある話だし、前半のストーリーを語る場面が少々長かったのは難点。
でも、一族の人権無視っぷりにも程があるムチャクチャ修行シーンは愉快だったし、意外な部分がラストシーンの伏線になっていたりして侮れない。
(あのラストで「リベリオン」や「ロボコップ」を思い出したり。)
また前半で待たされる分、後半のアクションのつるべ打ちは「待ってました!」と言わんばかりの勢いで盛り上がるので、タメとしては中々良かったんじゃないでしょうか。
ストーリー自体もベタですが、中々面白かったし脚本も意外にもしっかりしていたと思います。


惜しむらくは、この手のニンジャ映画にしては、内容が少々真面目過ぎる気がするのは気になった。
後、舞台が夜だから仕方ないが一部の格闘戦が闇に紛れて見ずらいのは残念だった。
メイキングを観るにスタントの人もきびきび動けているので勿体ない。


ちょこちょこ難点はありますし、一部からは色物扱いされていますが、凄まじいアクションに加えて凄まじいスプラッターまで堪能できる、超スタイリッシュで超バイオレンスな忍者アクションの快作!!!

主演がアイドル俳優だからというだけで謙遜するには勿体ない逸品。
超オススメだ!!!!