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スウィート・ノベンバーのYYamadaのレビュー・感想・評価

スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)
3.5
【恋愛映画のススメ】
スウィート・ノベンバー (2001)

◆映画のジャンル:
 ラブロマンス
◆ロケーション:
 サンフランシスコ
◆パートナー(カッコ内は公開時年齢)
 ♀️: シャーリーズ・セロン (25)   
 ♂️: キアヌ・リーブス (36)

〈見処〉
①11月は「運命の恋」の月。
 1ヶ月の切ない恋愛ストーリー。
・『スウィート・ノベンバー』は2001年に公開された恋愛映画。 1968年のアメリカ映画『今宵かぎりの恋』をリメイクした作品。
・本作の舞台はサンフランシスコ。エリート広告マンのネルソンは、昼夜を問わず仕事に明け暮れる孤独な男性。ある日、彼は自動車免許更新の試験場でサラと名乗る美しい女性にカンニングを要請したため、彼のせいで30日後に再試験となったサラは、ネルソンの家に押し掛け、1ヶ月車に乗せろと要求。
・さらに「11月中の一ヶ月間、自分の恋人になっていい」という驚きの提案を持ちかける。しかもそれには「期間中は一緒に住むこと」「期間中は一切仕事をしてはいけないこと」という条件がついていた。このサラの勝手な提案に、当初ネルソンは憤慨するのだが、恋人同士になった二人は、次第に惹かれあっていく…。
・本作はゴールデンラズベリー賞では「最低リメイク及び続編賞」「最低男優賞(キアヌ・リーブス)」「最低女優賞(シャーリーズ・セロン)」にノミネートされるなど、公開時には「自分本位の恋愛映画」と酷評されたが、美しい風景や切ないラストシーンなど、経年とともに認知されてきた作品である。

②キアヌとシャーリーズ
・本作は『ディアボロス/悪魔の扉』(1997)の夫婦役以来、2度目となる共演となったキアヌ・リーヴスとシャーリーズ・セロン。共にゴールデンラズベリー賞にノミネートされるなど評判の芳しくない本作であったが、プライベートでも仲の良い二人。
・2010年頃には熱愛報道があり、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)の製作前には、キアヌのトレーニングパートナーとして、2人でワークアウトをするなど現在も交流が続いているようだ。
・『アトミック・ブロンド』と『ジョン・ウィック』のクロスオーバーなど3度目の共演が楽しみな2人である。

③結び…本作の見処は?
20年かけて、初めて「通し鑑賞」したが、
思ったよりも「見ておいて良かった」。

○: 公開時に酷評された本作ながら、2人が引かれ合う中盤までの展開は心地好い。また、賛否両論を受けたエンディングも確かな余韻は残す作品。
○: 坂の多い港町サンフランシスコの風光明媚なロケーションを堪能出来る。ポスターもキレイ(こんなシーン、あったっけ?)
○: エンヤによる主題歌「Only Time」は本作の切ない作風を表す名曲。
▲: 美しい容姿とは裏腹に、人間性を見せない主人公の2人。とくにシャーリーズ・セロン演じるサラの行動原理にはリアリティーを感じず、「500日のサマー」よりも自分本位キャラと云われてもしょうがないかも。。
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