おけい

パラダイス・アレイのおけいのレビュー・感想・評価

パラダイス・アレイ(1978年製作の映画)
4.0
スタローンの記念すべき初監督作品であり、脚本と主演もこなした『ロッキー』から2年後の作品である。ただしこの『パラダイスアレイ』の脚本は『ロッキー』よりも前に書かれたものである。

ジャケ写のスタローンがカッコイイ。

ニューヨークのスラム街でイタリア系の3兄弟が貧しい環境から這いあがろうとする物語。スタローンの境遇と一緒なので、恐らく本人の経験と重なる部分も多いのでは?と想像してしまう。

スタローンは次男のお調子者の役で冗談ばかり言って女性を口説こうとする所が、『ロッキー』『フィスト』と一緒で…🤣初期の3作品でこうも続くと、この口説き方はスタローン自身の女性の口説き方なのでは⁉️と疑ってしまう。

腕っぷしが良くガタイのいい弟ヴィクター(リーカナリート)にレスリングをさせて賞金稼ぎを目論むコスモ(スタローン)。しかし戦争で障害を負った兄レニー(アーマンドアサンテ)はあまり乗り気ではなく、賛成しない。

なのにどんどん逆転していくコスモとレニー。コスモは弟の身体のことが心配でレスリングを辞めさせようとし、レニーは金の亡者になっていく。女性問題もあってコスモとレニーはどんどん仲違いしていくが、気持ちの優しいヴィクターが兄弟仲良くしてほしいから、レスリング頑張っちゃうっていう…何とも健気な弟にワタクシは100点あげたい。

本作は、どの俳優もマジでいい感じにハマってて好き。誰が選んだ配役か(監督だからスタローンかな?)弟役も兄役もキャラ立ちしてる。ロッキーでもヤクザ役で出演してたジョースピネルに悪役のケビィンコンウェイも良い。そしてトムウェイツの映画初出演作品でもあり、極め付けはスタローンがお世辞にも上手いとは言えない主題歌を披露している貴重な映画である。

兄の恋人役(アンアーチャー)の気だるさにコスモ(スタローン)に片想いしてる娼婦のストレートな愛情表現も凄くいい💕このラブシーンがなかなかキュンキュンきまして…フォロワーさんの死ぬ前に観たいラブシーンコレクションなるものに感化されワタクシも本作のラブシーンを自分のコレクションに加えたいと思います🤣もちろん一番はロッキーのラブシーンだけどね❤️
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