健一

ニュー・シネマ・パラダイスの健一のレビュー・感想・評価

5.0
BSで放送していたので録画して鑑賞。
何十年ぶりかの再鑑賞だろうか。

これほど『映画愛』にあふれた作品を本作以外に私は知らない。

劇場公開時鑑賞済。
1989年12月。
東京 銀座にあるミニシアター『シネスイッチ銀座』にて上映。
翌年の9月までなんと40週間の連続公開。
この40週間の間、何度か劇場の前を通ったが いつも10人以上は列を成していた。
すごくない! 1年って52週ですよ!
わずか💺273席しかないこの劇場に40週間で観客動員数262.413人、興行収入3億6900万円という驚異的な記録を放った。
この記録は 単一映画館 の興行収入、動員数としては歴代一位で、未だに破られていない。
言うまでも無くこの作品の素晴らしさは 瞬く間にクチコミで広がり春には全国公開。
その時私は地元の映画館で鑑賞しました。
本作をシネスイッチ銀座で観ていないのは私の映画人生で最大の汚点です😂。

決して完璧な作品ではない。
演じるイタリア人たちの演技は『8時だよ全員集合!』のドリフターズのコントのよう。
アテレコ、ミキシングは最低レベル。
『完全版』は良かったが、この『インターナショナル版』はやや編集が荒い。

でもでも でもでも。

スクリーンを見上げる子供達の無邪気な笑顔。
号泣しながら覚えたセリフを映画より先に言うおじさん。
授乳しながら、SEXしながらでも映画を観ている人々😅。
そして、いつも満席 立見の映画館🎦!
TVもパソコンもケータイも無い時代。
『映画』が最大の娯楽だった時代。
戦争直後のイタリア🇮🇹の小さな村。激動ながらも貧しいながらも『映画』を心の支えに懸命に生きている人々。

そんな彼等をエンニオ・モリコーネの優しい楽曲が全てを包んでくれている。

なんかもう、近所の憎たらしいけど可愛らしい悪ガキみたい。
そう。ジャイアンみたいな作品なんです。私にとっては。

フィリップ・ノワレ演じる映写技師のおじさんとサルバトーレ・カシオ演じる映画好きな少年の年齢を越えた友情秘話も心温まる素敵なエピソード。
ふたりが ウインク し合うシーンが大好き😘!
私も子供の頃、あんな素敵なおじさんと出会いたかったな。

100年色褪せない名作。
映写技師のおじさんアルフレードくらいの年齢に自分がなったら再鑑賞してみようかな。


劇場公開時 1990年 3月。
京成スタリオン (千葉県千葉市中央区)
💺150
客入り ?

友人と鑑賞。
男2人で観る映画じゃない。
恥ずかしくて泣けなかった😭。

     FINE
健一

健一