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ニュー・シネマ・パラダイスのSのレビュー・感想・評価

4.0
観てなかった名作鑑賞シリーズ。
ラストがほんっとうに美しかったなあ。
映画館が街唯一の娯楽って時代で、人々の日常に、人生に映画館が寄り添ってて、それがすごいよかった。
昔のフィルムって燃えやすかったんやなあ。

100日間待つ兵士の話、いろんな解釈あるやろうけど、個人的には、答えを知る=終わりの可能性を示してて、少しでも女王が自分のことを想ってくれているそんな可能性を持ち続けたいからの行動やったんかなと思った。

アルフレードの訃報から始まる本作品。
トトとアルフレードは年の差はあるものの、親友でありながら、どこか親子や師弟さもある。
共通点は映画が好きなこと。ラストシーンには、トトが立派に成長したことを認めた、友として大事に想っている、そんな意味が込められているのだろう。

「体が重いものほど、足跡は深くなる。恋心が強いほど、傷も深くなる」
まさしく。深い傷が心の器の大きさと感性、人間味を与えてくれるのだと思っている。

「もうお前とは話さない、お前の噂を聞きたい」
優しくも厳しいアルフレードの一言。彼が背中を押したおかげで、サルヴァトーレは故郷を離れ活躍することになる。

「何をするにしても自分のする事を愛せ。子供の頃、映写室を愛したように」
大人になれば嫌でも周りの意見が耳に入ってしまう。好きなことは好きで、周りのことなんか気にせずに思いっきり好きでいい。
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