MoscatoBianco

ニュー・シネマ・パラダイスのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

2.5
青春と感傷と郷愁の三つ巴です。
大いに訴求力がある映画の3大要素です。最強かも。
でも 、過去を振り返らないハードボイルドなワイには響きません。

駅でアルフレード(映写技師)が言ってました。
「ノスタルジーに惑わされるな
 すべて忘れろ」
これは正解です。ワイは言われなくてもそうしています。記憶力無いので何でも忘れる。

アルフレードはこうも言ってました。
「帰ってくるな
 私たちを忘れろ」
それなのに帰ってくるんですよね、サルヴァトーレ(主人公)。

ディレクターズ・カット版とかオリジナル版では、帰ってきてからのエレナ(初恋の相手)とのエピソードがあるそうです。それはあざと過ぎます。

サルヴァトーレには好感が持てませんでした。
「君が愛してくれるまで待つ」とか一方的な感情の押し付けです。相手に「私のせいで気の毒だわ」とか無用な罪悪感を覚えさせたり、「そんなに想ってくれるなら」みたいな情にほだすやり口です。
「毎晩君の家の下で待つ」とかされたら通報しますよ、普通。

廃れるものは廃れるし、終わったことは終わってます。それだけ。
MoscatoBianco

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