あまりにも有名過ぎる作品にも関わらず、これまで観れていなかった名作でした。若い時に観ておきたかったなあ。大人になってから観る気持ちの変化を知りたかったです。
映画が人々の「幸せ」の中心にある温かさが、リアルに愛情持って描かれてます。どんな人も、どんな状況でも映画に熱狂してしまう想い。この想いは説明できないものの、映画好きならなぜか理解してしまう不思議な感情です。
音楽が肝の作品ですが、エンディングの伏線回収と音楽の交わり方はもう……お洒落すぎて、美し過ぎて、その昔バチカンを訪れた際に見上げた、壮大な絵画に惹き込まれる感覚に近かったです。
ノスタルジーに負けるなってセリフがありますが、この作品自体がそのノスタルジーを思いっきりぶつけてくる棘のようなものが、ビビットに彩ってました。
クラッシック作品ですね。
美しい、理想的な、フィルムシネマのフォルムです。
