にじのすけ

ニュー・シネマ・パラダイスのにじのすけのレビュー・感想・評価

4.1
私のように映画館の暗闇で幼少期を過ごしたような人間にとっては、愛さずにはいられない映画。ラストも素敵ですが、今は特にパラダイス館が破壊されるシーンが忘れられません。映画館が大手資本により次々とシネコン化し、アートシアターや三番館といった独立系がどんどん淘汰されていくという、私にとってはたいへんに辛い現状を想起させるからです。単館だからこそ買いつけられ、我々が劇場で鑑賞することのできた映画の代表格が本作だったことを考えると、今後、このような作品を劇場で目にする機会は劇的に減っていくのでしょう。もしかすると、もうこのような映画自体、あまり作られなくなるかもしれない。そう考えると本当に辛いです。そんな現状に戸惑いながらも、それでも映画館に通うことをやめない日々を続けています。
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