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ニュー・シネマ・パラダイスのchipのレビュー・感想・評価

5.0
午前10時の映画祭…

今日までの上映。
2週間あったけれど、週末どうしても行けなくて…
それでもどうしてもスクリーンて観たくて…
午前中、仕事休みをもらって
観てきました。

8年前、第2回午前10時でも観ましたけれど、その後も何度もTVで観たけれど。

今日も行って良かった!


何度観てもいい、
幼いトトの、スクリーンを見つめる大きな瞳に引き込まれてしまう!


今日は特に、トトのお母さんに感動。
30年ぶりに帰った息子に、見せた新しい部屋は…
アルフレードとトトの写真、自分とトトの写真、懐かしい映画のポスター、それから彼が乗っていた自転車など
綺麗に飾られていて。
いつ帰るかもわからないトトを思って、きれいにしていたんだろうなぁ〜
母親って、会わない間も、いつも子供のことを思っているもの。
昨年暮れに亡くなった母を思い出して、涙がこぼれた。。。
そして私も、ふたりの娘を持つ母。

すべてが終わったあとで、
本当に愛する人を見つけて、幸せになってほしいと…トトに言った母。
トトのお母さん、都合の良い女とばかり付き合っていた息子のこと、
よく知っていた。。
そうね、なんでも知っているのが母親。


幼いトトとアルフレードの微笑ましい会話や、町の人々が映画館に集う様子も見ていて楽しい。
アルフレードは、劇場に入りきれなかった人たちのために、外のアパートに映画を映してあげた、
「お客さんの歓声がうれしい」
と言っていたからね。
そのあとで起こる悲劇だったけど。。


すべてのシーンに、モリコーネの美しい旋律…これは音楽抜きには語れない作品。


ラストの、
切り貼りしたフィルムをスクリーンで観るトトの大きく見開いた瞳は、、
幼い頃と同じ。
彼のアルフレードとの思い出、映画に対する思い、ふるさとへの郷愁、若き日の出会いと別れ。
そんなことが全部詰まったフィルム。

やっぱりここでも涙、涙、だった。。。
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