ユカートマン

ニュー・シネマ・パラダイスのユカートマンのレビュー・感想・評価

3.7
戦後間もない貧しいシチリアで、戦争で父親を失ったシネフィル少年トトが近所の劇場"シネマパラダイス"の映写室のおっさんアルフレッドと心を通わせ、成長する話。

シチリアの街並みが主役。評判通り面白かったけど、特別な感情を呼び起こされる訳でもなかった。粋なラストシーンは感動したけど。イタリア人は口も手も本当にうるさいな。南部のイタリア人は髪の毛の色も目の色も色素が濃く、鼻もデカめのひとが多いようでそのように描写されてるにも関わらずトトが恋に落ちる少女が北部?というかザ・白人って感じの子で、そこで身分の差とかが表象されてるんだろうなって思った。銀行の重役の娘って設定だし。トトにとってアルフレッドは親父代わり、なんてレビューも多く散見されるが、わたしには友達以上親子未満のちょうど良い距離感に感じた。それにしてもイタリア映画って80年代にもなってアフレコ&カットごとでバラバラな画質、当時の最先端の技術を輸入できなかったなんてどんな状況だったんだろう。
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