一番最初のカットで植木鉢から生えている二本の芽がこの映画の全てを物語っているように思えて、名作を確信。
先に長く真っ直ぐ育った芽と、まだ出たばっかりだけどこれからいろんな可能性を持って育つ短い芽🌱
シチリアの豊かな自然と長閑な風景、音楽、人々の温かさ、そして何よりこの映画に携わる人の映画愛がひしひしと感じられて、一分一秒が愛おしかった。
トトの瞳から滲み出る郷愁にやられて、後半30分はひたすら号泣。
御伽話の男はなぜ99日目に思いを告げることなく愛する女のもとを去ったのか。アルフレッドはなぜトトに会わずこの世を去ったのか。
この映画に出会えて良かった。これか、大切にしていきたい作品の一つ。Paradisoはこの映画そのもの。
未だにモリコーネの音楽を聴くと目に涙とともにシチリアの情景が浮かぶ。