せみ多論

トランスポーターのせみ多論のレビュー・感想・評価

トランスポーター(2002年製作の映画)
2.9
意外に普通。んーなんか期待しすぎていたのか、いやこんなものなのかな。

ストーリーはつまらなくもないけど面白くもない。アクションは結構カッコイイ。上着を使って拘束しながら倒していくシーンはお気に入り。

気になってしまったのは、冒頭で主人公はルール厳守の仕事人的雰囲気であったのに、荷物を開けた辺りから急に俗っぽくなってしまったところ。そういう二面性のある部分が魅力と思う方もいれば、なんかがっかりしたという方もいるのでは。
そして後半の展開はちょっとお粗末な感が否めない。運び屋的な仕事は本当に冒頭だけで、あとはアクションアクションまたアクション。あ、いや人身売買の人たちをしっかり送り届けたってことでOKか…

アクションシーンちょいちょいおふざけを入れてくるのは個人的には好きです。オイルをまとった格闘シーンは笑いとカッコ良さのバランスが中々。

以前見た西遊記に出演されていたスー・チーが本作にも出演されているんですが、彼女は老けないですね。老けて見えにくい顔なのかな。

しかしねぇ、悪役のキャラがたってないのが残念。まずボスっぽい人たちがあんな前線出てこないでしょっていう。極悪さとか冷徹さとか、そういう印象がつく前に、リック・ヤングの顔が全部持っていってしまうのも原因かな。
失礼なのはわかってはいますけど、あの顔を見ると何故かソワソワしてしまうもの…
結局敵全員が小悪党感しか出ていないので、イマイチ盛り上がれない。
どんどん尻すぼみになっていってしまう映画と言う印象が強かった。残念。


個人的にステイサムよりフランソワ・ベルレアンのほうが好き。勿論ステイサムもかっこいいですけどね。
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