鍋山和弥

トランスポーターの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

トランスポーター(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『フランク』は、本来は、正義感が強く、努力家。それが、分かるセリフは、『政府のために、尽くしても、複雑で、努力が、無意味になる』というセリフ。これは、僕が、感想文で、伝えている。組織は、信用できないに、通じている。きっと、『フランク』は、政府に、裏切られたのだろう。それ故、複雑を嫌い、シンプルに、拘る。その1つが、『運び屋』をする際の、3つのルール。『契約厳守』、『名は伏せる』、『荷物の中身は、見ない』。シンプルに、自分のルールを守る。政治に、ウンザリした者の、行動だ。この作中では、ルール3を、破り、荷物を、見るのだが、結果的に、正義感が、戻ったようにも、見える。荷物の中身の、『ライ』は、父親の、奴隷を売る仕事を、嫌がっていた。正義感故だ。この『ライ』の、正義感に、触発された部分は、かなり大きいはず。『ライ』の、気持ちは、容易に分かる。自分が、暮らしていけるのは、奴隷を売る、生活のお陰。人の不幸で、不自由無く、暮らしている。それを、嫌がるのは、やはり、正義感故。『正義を貫け!!』とは、キレイ事だが、『キレイ事すら、言わない人間は、もっと嫌いだ』とは、よく言った物。正義というのも、行き過ぎれば支配だ。だが、正義を、最初から、口にしない人間は、腐っている。だから、僕も、そんな奴、嫌いだ。だから、『ライ』を、助けたくなる、『フランク』の気持ちも、分かる。
鍋山和弥

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