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真夜中のパーティーのayukaのレビュー・感想・評価

真夜中のパーティー(1970年製作の映画)
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なんでジャンルがアクションになってるの?(笑)ゲイのアクションではありません。

前にツタヤ発掘良品で大プッシュされていて、やっとみることができました。楽しい映画かと思っていたのに、かなり緊迫していてセリフが多く、社会的メッセージもふんだんで、疲れた、、!

ストーリーは、ゲイ7人が、ゲイ仲間のハロルドの誕生日パーティを開き、そこに主催のマイケルの大学時代のルームメイト(ホモファビアで頭の固い男)がやって来るっていう話。ゲイの仲間の集まりだってバレたくないマイケルと、仲間たちに入る亀裂や、自分たちに対するコンプレックスなどが描かれてた。

1970年公開ということで、製作されたのは60年台後半かな?この映画が一番歴史の古いゲイ映画じゃないかな〜と思うほどギリギリの時に作られたものなんではなかろうか。今の時代では考えられないほどの肩身の狭そうな彼らの様子をみていて、辛くなったと同時に、今の時代を、その点では少しだけ誇らしく思った。女性らしさの対照となるアランと彼らの関係も何かを象徴しているよう。男は泣くもんじゃない、と。今でも言われ続けているようなことだけど、ホントに、、、呆れるよ!男性らしさや女性らしさという問題に焦点を当てていて、そこは現在に通づるところがある。今この時代こそ、その価値観が崩れてきているから、みていておもしろかった。

マイケルの暴走、酒を飲むのは社会から身を潜めなくてはいけない彼のはけ口なのかな?う〜ん、とにかく、肩身の狭い思いをしているんだろうっていうところをじわじわと見せつけられた感。あの暴走っぷりはすごかった。
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