このレビューはネタバレを含みます
大号泣。
犬を飼っていて亡くしたこともある私は色んなことを思い出してしまって、映画のストーリーに入り込みすぎてそれ以外のことに意識が行きませんでした。
そろそろ自分の夢と女としての人生のあゆみ方を秤にかけなくてはならない年になったわたしに、奥さんのセリフはとても響きました。
自分の作った世界を捨てたのよ、と言ってはいたけど最終的にはそれでも幸せなのよ、といえる人生、いいなと思います。
繋がれたリードと仕事をしなくてはならない自分、
働く男と子育てする女、
当初の夢を叶えた独身と、少しだけ夢は妥協した妻子持ち、
死を理解した長男とまだいまいちわかっていなそうな末娘など、様々な対比が端々に描かれていたところがまたよかったです。
最後、あの程度で安楽死……?とも思いましたがきっとこれは日本と無効で文化が違うのでしょうね。最期まで描かれてしまうともう色色思い出して見るのが辛くて辛くて。
けれど最近すさんでいた私にはぴったりの暖かい作品でした。
減点はカット割がたまにちょっとなんでそこで変えたの?ってとこが何回かあったので。