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怪談夜泣き燈籠のmitakosamaのレビュー・感想・評価

怪談夜泣き燈籠(1962年製作の映画)
3.5
デアゴスティーニで初鑑賞。コレは面白い!
オリジナル脚本だが、和製ピカレスクホラーとでも言いましょうか。登場人物がみんなロクデモナイ小悪党なんだ。

しかも70分チョイの短めな分、編集も上手い!
だからテンポが良く先が読めないので、予備知識なく見た方が絶対楽しめると思う。

大胆に編集しているから、冒頭で主人公“又三郎”の葬式から始まる。当然、大映永田雅一社長だから日蓮宗の南無妙法蓮華経をめちゃ唱えるぞ。

で、又三郎の死は狂言で、親の葬儀代をアテにして借金を返す目的だった。

片棒を担いだ由之助は、又三郎の妻お絹が目当てだったので、又三郎を生き埋めにしちゃった。

葬儀代と未亡人お絹を手に入れた由之助だが、駕籠宿の親分留蔵に強請られ、金もお絹も横取りされちゃう。

どいつもこいつもロクなもんじゃねぇな。

そしたら又三郎が実は生きてたんだ。で復讐しようと企むが留蔵が完全に上手のワル。
留蔵を演じるのが中村鴈治郎。玉緒パピィ。悪人演らせたらピカイチだわ。

次から次へと展開が変わる。見応えあるし、この時代にしてはかなり斬新な内容だと思う。
傑作!見るべし。
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