たまに挿入される軋んだ不協和音、暗い室内中心にワンシーンワンシーン長めのカット構成で別れた妻の子供を一時的に預かる事になった三浦友和＆渡辺真起子カップルに巻き起こる情緒不安定な生活変化を即興演技で延々じっくり煮込んだ異色作。暗くてボソボソ何言ってるのかわからないシーンたくさんあるがコレも意図したもの？、元妻の子を預かり世話する理不尽さ、MOTHER （母親替わり）にもOTHER （赤の他人）にもなり切れないジレンマがよく出てます。真起子の友人とのティータイム“何て呼ばせてるの？”普段会話のリアリティ、窓ガラス越しの室内風景とガラスに映る庭先バスケに興じる友和親子は秀逸シーンでしたね。諏訪監督も故・相米慎二監督の影響受けて育った監督だという事よくわかりました。
