のりまき

アルフィーののりまきのレビュー・感想・評価

アルフィー(1966年製作の映画)
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マイケル・ケインの魅力爆発。
元は舞台劇らしいんだけど、なるほど、観客に語りかけるスタイルはそこから来たのね。このスタイルアメリカでは「フェリススタイル」として浸透しているが、当然こちらが先。さすがファーストマン、『マイジェネレーション』でも同じスタイルで楽しませてくれる。
アルフィーは誠意のないダメ男だし、ストーリーも一般的に受け入れられないものなんだけど、マイケル・ケインが演じると「こいつ本当はどんな男なんだろう?」と思わせるような魅力がある。名前を見破られると力を失う悪魔のような。それにコロリコロリと落ちていく女も隙があって正に「赤ずきんちゃん」。
この寓話を、アルフィーを追うカメラとなって音楽にのせて駆け抜ける。あの頃のロンドンを。
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