Jaya

レベッカのJayaのネタバレレビュー・内容・結末

レベッカ(1940年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

家政婦の女が城持ち貴族マキシム・ド・ウィンターに見初められマンダレイに居を移し亡妻レベッカの死因が明らかになっていくお話。女は名無し。

女のかたっ苦しくて大仰な演技が絶妙な垢抜けなさというか芋臭さを演出していて凄い。美麗ではないらしい女ですが、とてもそうは見えないところを演技でカバー…?全員のセリフが回りくどい。

俳優陣がえらいハマり方というか、顔で役割が全て分かる。ジャックのキャラは面白かったですし、ダンヴァース夫人はかなり深みのある存在感。

レベッカに何があったのかに踏み込むまでは退屈でかなり長かったですが、話が動き出すとさすがでした。レベッカは婬奔でダンヴァース娘(?)で癌。事実が明らかになっていくタイミングが絶妙。

しかし委嘱殺人という訳でもなく、これが自殺で片付くのは無理がないか。他にもベンの存在理由がなかったり、レベッカの行動理由も曖昧だったり、苦しい箇所も多かったです。

もう少し短くできそうな気がしなくもないですが、鑑賞中には劇伴やカメラワークも相まって疑問点を気にさせないエネルギーがあり、ドキドキさせられた作品でした。
Jaya

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