品川巻

レベッカの品川巻のレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.3
まさかの『桐島、部活やめるってよ』方式。
お屋敷サスペンス推しとしてはめちゃくちゃ好みだった...。
ラブロマンス→サスペンス→ホラー→サスペンスと目まぐるしく展開が変わって、全く飽きない。特にお屋敷に来てからの展開には釘付けで、不気味な絵画、至る所に出てくる「R」の刺繍、何よりダンバース夫人の不穏な目はさいこう。。

"レベッカ"という、不在にもかかわらず屋敷に居座り続ける唯一無二の存在と、主人公はヒロインなのに"名無し"という対比が、物語における位置付けに一役買っていた。
幽霊は一切出てこないのに、「この世にいない者に取り憑かれた人間」の崇拝に近い行動だけで、映画全体の雰囲気が不気味さマシマシになる。そして何故か、不在の"レベッカ"という女性を見た気分になった。

主演のジョーン・フォンテインが東京出身らしい。
品川巻

品川巻