Takumu

レベッカのTakumuのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.5
衝撃の展開。

ラストにかけて衝撃の連続が襲いかかる。作中では『勝った』と何度も口にしているが、そもそもいもしない敵と戦ってるのが怖い。そう、この映画は呪いやオカルトの類ではなく全くのリアルな世界。1年前に死んだレベッカへの憧憬、恋情あるいは憎悪に心を取り憑かれた人々がその空想と必死に戦っている。そこから偶々起こる出来事をレベッカと関連づけてしまうのだ。最後までレベッカの顔が見れないのも一興。

西棟のダンバースのシーンでどんどん背筋が凍っていく感覚が気持ち悪くてなんとも言えない。嫌なはずなのにまた見たくなるのは天才的。最初に窓が開いていたのがなぜかだけわからない。

愛したゆえに変わってしまうのつらい。
Takumu

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