ともぞう

レベッカのともぞうのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
3.4
Netflix版を見たので、オリジナルも鑑賞。当たり前だが概ねのストーリーは同じだが、オリジナル版は大富豪と主人公の恋に落ちる様子が雑なので、そこはNetflix班が良かったかな。主人公の女性はオリジナルのジョーンフォンテーンの方が気品があって合っていると思うし、女中頭のダンヴァース夫人は最後の炎に包まれた時の顔が迫力があって素晴らしかった。

〈あらすじ〉
英国コーンウォル海岸近くにマンダレイという荘園を持ったマキシム・ド・ウインター(ロウレンス・オリヴィエ)はモンテカルロで知り合った娘(ジョーン・フォンテーン)と結婚して帰邸した。彼は美しい先妻レベッカを失って、2度目の結婚であった。家政婦のダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン)は、レベッカへの熱愛から、新夫人を成上りの闖入者扱いにし、レベッカの居間は生前のままに保存していた。死後も尚レベッカが家を支配しているようだった。恒例の仮装舞踏会のとき、ダンヴァース夫人のすすめで、新夫人は廊下にかけられた美しい画像の婦人と同じ衣裳をつけたが、それがひどくマキシムを驚かし心を傷つけたようであった。それは生前のレベッカがした仮装と全く同じだったのだ。新夫人は、夫の心をまだレベッカが支配しているように感じて絶望し、ダンヴァース夫人の誘導にのって窓から身を投げようとし、折から打ち上げられた花火の音で救われた。花火は岸辺近くに難破船のあった知らせで、救難作業の結果、海底に沈んでいたレベッカのヨットと、船中のレベッカの死体が見つけられた。レベッカは嵐の夜ヨットを出して遭難し、死体はその後漂着し、マキシムが確認の上、家の墓地へ葬られていたので、彼女の死因について新しい審議が開かれ、レベッカは自殺をしたと判定された。レベッカの従兄で彼女と長い間情を通じていたジャック・ファヴェル(ジョージ・サンダース)は、暗にマキシムの犯行を主張した。マキシムは新しい妻にレベッカが淫蕩的な女性で彼を苦しめ、死の日、レベッカにののしられた彼が遂に彼女を追いつめた結果、レベッカが倒れて頭を打って死んだこと、それを彼はヨットに運んで沈めた事実を打ち明けた。一方、レベッカが死の当日訪ねた婦人科医師はレベッカが不治の癌に犯されていたことをつげ自殺の原因を証明した。レベッカは自殺を決意して、夫のマキシムに自分を殺させようとしたのであった。しかしレベッカの深いたくらみは、マキシム夫妻が知るのみであった。マキシムがマンダレイに帰り着くと、ついに精神に異常を来したダンヴァース夫人によって炎に包まれていた。邸宅は夫人もろとも焼け落ちてしまった。こうしてようやく夫妻はレベッカから解放されたのであった。
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