富樫鉄火

レベッカの富樫鉄火のレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.0
#206 文学と映画
ひさしぶりに再鑑賞。
難破船が発見されてからの畳み込むような展開は、さすがヒッチコックで面白い。
役者がみな達者で、主役2人とダンヴァース夫人はいうまでもないが、最初だけ出てくるホッパー夫人なども、いまでは絶対にいないタイプの脇役で、とても面白い。
しかし、このジョン・フォンテーンは、ほんとうに品があって、細身で美しく、何度観てもあきない。
登場しないレベッカが事実上の物語上の主役で、映画の主役のフォンテーンは、「わたし」「奥様」のみで、一切、名前が出ない。
そのあたりも、ヒッチコックらしい仕掛けで、興味津々の映画だった。
富樫鉄火

富樫鉄火