話の中心人物が出ないという意味で『桐島、部活やめるってよ』っぽい。
ゴシックホラーとして知って観たというのもあり、前半のメロドラマ部分は正直退屈に感じた。
個人的にはこの辺りは10分くらいで処理して、早く本題に入って欲しい。
心理的に怖くなる演出は良いのだが、なんとなくヒッチコックぽくない気もした。
どんでん返しは最近のミステリー小説に慣れてしまうと、衝撃度はあんまり。
ストーリーよりも演出を楽しむ作品なのかも。
古典作品は今の感覚で評価するのがいいのかかなり悩むが、この130分モノクロ映画をもう一回観たいか?と聞かれると、正直そこまで……というのが率直な感想。