だん

レベッカのだんのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.1
自分が1940年に生きる映画監督だとして、これ公開されたら絶対に鬱になって映画撮るのやめる。それくらいの面白さ。

一言で言うと、金持ち名士にガチ恋したらその元妻がエグすぎた話。
個人的にクラシック映画の難点って、上質で素敵な作品でも途中で単調すぎて退屈に感じちゃうところだと思うんだけど、この映画はラブコメ→ミステリー→サスペンスってジャンルもプロットも転々とするから全く飽きない。

憧れてた生活なのに、いざ新婚生活始まればよそ者扱いでみんな自分が知らない真実を共有してる...チラつく元妻の存在とすぐキレる旦那...。
理不尽な展開とダンヴァース夫人を代表する濃いキャラたちが笑える。
この夫人、レクター博士レベルのアイコンになるべきキャラだよね。

全てが明かされる後半とフィナーレの盛り上がりは凄いけど、この映画独特の魅力だとやっぱり夫人に圧かけられたりする中盤の地味ーに嫌なシーン。これまで自分が観た色々な映画が「レベッカ」を真似してたんだーって気付かされた。
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