白波

ビフォア・サンセットの白波のレビュー・感想・評価

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)
4.3
DVD鑑賞
先日「サンライズ」をスクリーンで観たため、家にあるボックスを引っ張り出してきました。
前作「サンライズ」の別れから9年後を描いた作品。
あの時最後に交わした約束がどうなったのかが分かります。
二人ともちゃんと歳を取っており、円熟さを増した佇まいが芝居にも現れていました。
今作も脚本が素晴らしく、監督と主演の三人で作り上げたんですよね。
そして、やはり会話劇を中心に物語が進みます。
引き込まれるような演出もそのままなんですよ。
今までの事に現在の事、それぞれの暮らし等9年間を語り合い、そしてお互いの心に残っている気持ちに気づく。
会話を重ねるたび想いは大きくなり、気がつくともう飛行機の出発時間。また別れの瞬間です。
そのバックに流れるのはニーナシモンの「ジャストインタイム(ギリギリ間に合う)」という、何とも気の利いた演出。
そしてそこから入るラストのカット。これは本当に見事でした。
また、この部屋での弾き語りの他、opとedで流れる歌もジュリーデルピーが作ったものだから驚きです。
前作よりも大人を感じさせる、しっとりとしたロマンスになってます。
今観ても変わらず素敵な作品でした。
白波

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