かじドゥンドゥン

刑事ジョン・ブック/目撃者のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

3.0
独自の信仰にもとづいて、前近代的で古風な生活を送っているアーミッシュの共同体。夫を亡くしたレイチェルは、幼い息子サミュエルを連れ、鉄道で妹を訪ねようとするが、駅のトイレでサミュエルが、殺人現場を目撃する。殺されたのは刑事だった。

この事件を担当する刑事ジョン・ブックは、同僚を殺した犯人を特定すべく、サミュエル少年とその母に協力を仰ぎ、麻薬課の刑事補らが犯人だと曝く。ブックはこのことを直属の上司にのみ報告するが、実はこの上司もグルで、ブックの身が危うくなる。

警察内の悪党に急襲され、命からがら逃げ延びたブックは、そのまま件の母子とともにアーミッシュの村に戻り、当地の生活に溶け込みながら潜伏する。

未亡人との間に恋が芽ばえ、このまま刑事を辞めてアーミッシュとして暮らす選択肢もちらつき始めた或る日、ブックの居場所を突き止めた悪党が銃を持って押し入ってくる。激しい格闘の末、悪を成敗したブックは、アーミッシュに対する愛着と敬意を抱きつつも、やはり自分にふさわしい、血なまぐさい娑婆へと帰って行く。