L'Année dernière à Marienbad/Last Year at Marienbad
ブルジョワジーたちが、演劇、コンサートに身を沈め、ダンスやゲームに耽るバロック風の豪奢なホテル。そこにひとりの男がやってくる。去年出会い、恋に落ち、そして1年後に駆け落ちする約束をした女を、ここから連れ出すために。しかし、再会した女は、全く覚えていないと言い張る。あなたの夢物語でしょうと。だが男には確信があるようだ。彼女の夫と思しき男の視線をかいくぐり、確かに愛し合った事実を証明しようとする。男…
ブルジョワジーたちが、演劇、コンサートに身を沈め、ダンスやゲームに耽るバロック風の豪奢なホテル。そこにひとりの男がやってくる。去年出会い、恋に落ち、そして1年後に駆け落ちする約束をした女を、ここから連れ出すために。しかし、再会した女は、全く覚えていないと言い張る。あなたの夢物語でしょうと。だが男には確信があるようだ。彼女の夫と思しき男の視線をかいくぐり、確かに愛し合った事実を証明しようとする。男は語り続ける。庭園で、遊歩道で、バルコニーで、池のほとりで、茂みに隠れて…逢瀬を重ねた甘美な思い出の数々。嘘か真か、男の言葉を聞くうちに、女の心の中に徐々にためらい、動揺が生じてゆくーー。
ぜんぶがうつくしすぎ
人の動き止めるのも、配置含めてあまりに絵画過ぎて非現実感
去年と今年(いま)のはなしだけのはずなのに、シャイニングの幽霊客側のストーリーかと思うぐらい永遠におる感じがする…
…
結構暗い
映像も暗い
でも闇の中でこそ輝きは増すなと改めて思った
ストーリーはうーんって感じだったけど、
ヴィンテージのハイソな雑誌を捲るようなドキドキがあった
すごく綺麗
ジュエリーや金属のキ…
これは、超上級ホテルという閉じられた空間の中で繰り広げられる大金持ちどもの贅沢な戯言である。にもかかわらず注視すべき何かを内包するがゆえに、未だに語られ続ける作品なのだ。
好むと好まざるにかかわら…
人/鏡、テーブル、ドア/人 と、何かを挟んで人を映す構図が多層的で美しい。
画面の進みに対して人の静と動がコントロールされていて、はっきりとその画面のメインが分かりつつも無機質的な背景に目が行く。
…
フランス語と英語字幕の環境でほ私の英語力とフランス文学の知識が足りなさすぎたかも。台詞一つ一つにももっと自分に教養があれば深みを感じたのかもしれない。でも半円状に揺れる文字とかシンメトリーな画面構図…
>>続きを読む男性の語り(言葉、ナラティブ)に女性が押し込められていき、男性の回想を男性の望み通りに女性が再現させられ、女性が石像化、モノ化され、「あなたは記憶を失っている」「あなたは自分を見失っている」などと女…
>>続きを読むこの場所で、あなたは自分を見失っている
永久に
静かな夜の中で
私と二人きり
【感想】
遠くから砂利の上を歩く女を見たとき、彼女は足の感覚や耳に入る音から砂利の存在を知覚していながら、感じも…
©960 STUDIOCANAL - Argos Films – Cineriz