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去年マリエンバートでのchaooonのレビュー・感想・評価

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)
3.2
ピーター・グリーナウェイ監督が大好きな作品に挙げる今作✨
ということで忘れ物レビュー…✍️

アラン・レネ監督の長編2作目にして、フランス映画界に革命を起こした伝説的作品✨
第22回ヴェネチア国際映画祭🦁金獅子賞受賞作品🏆

これは過去最高の撃沈案件だったかもしれない😇ちーん
「映画史上最も難解な映画」とも称される一作らしいので、まあ私程度が理解できないのは不思議ではないということで安心😌

バロック風の豪奢で陰鬱な古城のホテルを舞台に3人の男女の織りなす愛のミステリー❤️
去年熱烈に出会い、1年後に駆け落ちする約束をした女の元を訪れた男。
しかし再会した女は、全く覚えていないと拒絶する…。

美しくも迷路のようなホテルで男と女が時間と愛の迷宮に迷い込む🌀
過去か現在か、嘘か真か、現実か夢か、ここは現世なのかあの世なのか…?

装飾が美しいお城を舞台に展開される映像が美しく、構図も息を呑む✨
シャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』でくたびれて陰鬱な未亡人を演じたデルフィーヌ・セイリグの若かりし頃の主演作という意味でもとても興味深かった作品。
美しい建築物や映像の中で彼女は本当に輝いていた✨
ココ・シャネルが担当したいう衣装デザインも相まって素敵👗✨

撮影は『夜と霧』や今作等、アラン・レネ監督作品を10本手掛けたサッシャ・ヴィエルニ🎥
その後、ブニュエルやアニエス・ヴァルダの作品の撮影を担当し、『ZOO』以降のグリーナウェイ監督作品の全ての撮影を担当✨
関わった作品名を見るだけでもその手腕が伺えますな🤩✨

けれど物語を追うごとに意味がわからなくなる難解さ🌀
そもそも時系列通りに進まず、前後のシーンのつながりもなくシーンや場所がジャンプしたり、過去と現在が交錯する構成だし(そもそも過去と現在なのかもよくわからない)終始混乱😵‍💫

そのトリッキーな見せ方が映像表現の趣向として面白い部分が時折あるけど、なかなか集中力と根気を要する作品😪
最後まで行ってやっと「え?そういうこと?」ってなんとなく見えて来たような気がして自分の中で落とし所を見つけてはみたけど、難っ😇

Wikiに解説が載ってて読んでみたけど、黒澤明の『羅生門』をモチーフにしている上、登場人物たちの主観と客観の4本の脚本をバラバラにして、それが元はどの脚本のものかわからないようにつないでると来たから、考えて見た所で全てを理解し整理するのは相当難しそう。
というか理解できなくて当然じゃん🤣
劇中登場するニムというゲームが鍵らしい…。
一応衣装やセットをヒントに読み解けるらしいので、2度目、3度目と再挑戦はしてみたのだが、2度と最後まで辿りつくことは出来なかった…😪
chaoon迷宮から抜け出せず…
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