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去年マリエンバートでのいのレビュー・感想・評価

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)
5.0
冒頭「静かな部屋で足音は熱い絨毯に吸い取られ、歩く当人でさえも何も聞こえない、まるで耳自体が廊下をずっと歩いていけば、古い時代の建物の広間や回廊をよぎる...」からあまりに吸い込まれた。これはもう一度、いや何度でも見なければならない映画だ。それは映画の記憶に関わるからで、この映画のたゆたう記憶のモノローグは、ある記憶の迷宮を指し示し一度で受け取れるものではない。この映画には、男が言うように »l’année dernière à Marienbad « でというようにしか、出会うことはできない。
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