すかちん

去年マリエンバートでのすかちんのレビュー・感想・評価

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)
3.0
40年ぶりに再見。今回も眠くなるかなと思っていたが、まあ馬齢を重ねて、建築や装飾や造園や服装や欧州貴族趣味やらを味わうことも若干できるようになったので眠りはしなかった。しかし、記憶も時間軸も視点もあえて曖昧に(緻密な曖昧さ)した作劇とは、夢うつつに浸れ、というようなものである。

デルフィーヌ・セイリグの胸がうずくような官能、デフォルメされたアイ・メイク、過度に人工的な人物配置、目覚めた後の散発的な記憶のようにそれらが残る。それも40年前に観た時の記憶なのか今回の印象なのか。
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