栗田真帆

ディス・イズ・イングランドの栗田真帆のレビュー・感想・評価

4.5
《THIS IS ENGLAND》題名のとおり、イングランド以外はお断り。トレスポ・mid90sの匂う、想像以上の社会派映画。

12歳のショーンはフォークランド戦争で父親を亡くし、形見のヘルボトムを履いて学校へいく。帰り道にスキンズの年上不良グループと絡み、ファッションを始め(本当にかわいい!)彼らの生き様に影響を受ける。
という前半にほっこりしていると、コンボという男の出現により後半は急展開。当時のイギリスのリアル。国粋主義団体に入るのはどういうタイプの若者か、当時の社会情勢もよくわかる。他によりどころのないコンボの差別表現には絶望。
栗田真帆

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