きょう観た映画

洗濯機は俺にまかせろのきょう観た映画のレビュー・感想・評価

洗濯機は俺にまかせろ(1999年製作の映画)
4.5
国立映画アーカイブ「1990年代日本映画」にて鑑賞。国立アーカイブは初体験でした。観客の年齢層高く、何気ないシーンで笑いが起こったり、いびきをかいて寝ている人がいたり、上映後にパラパラと拍手がおこったりと、ちょっとした映画祭のようでした。
「ひみつの花園」までの時間つぶしで観たのですが意外にも今関わっている仕事の大きなヒントになる要素があった…まさにセレンディピティでした。

中古家電を修理して、新品同様に生まれ変わらせることを仕事にしている筒井康隆。そこに職を奪われ、さらに離婚までした出戻りの社長の娘・富田靖子がやってくる。すごく言葉は悪いが中古家電を表象している。
靖子はいっとき筒井をとまり木にして、再生して再出発する。
全ての登場人物にカタルシスが待ち受ける、素晴らしい脚本だった。さすが国立アーカイブのセレクション。

富田靖子がこんなに素敵な女優さんだったとは知らず…生唾をごっくんする音がお隣に聞こえてしまったかも。元々は大林宣彦監督に見いだされたんだもんなぁ。とても有意義な時間でした!