滝和也

ゴジラ対メカゴジラの滝和也のレビュー・感想・評価

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)
3.5
漢ならリベットどめにジャバラ関節。

メカゴジラの美しい造形美。そして、信じられない火力が炸裂する。ああなんと言うロボットの美しさ。シルバーに輝く、そのメタルボディ。全身これ武器の強さ。無敵のゴジラを流血に追い込む最強の敵。その名もメカゴジラ!メカフェチの心をもっていく。メカゴジラのテーマがまた最高なんですよ。

ゴジラが地球人の味方となり、ブラックホール第三惑星人の放つメカゴジラと対決する今作。沖縄海洋博を記念して舞台は沖縄がメイン。更に伝説の沖縄の守り神、キングシーサーが蘇る。

メカゴジラは最初、ゴジラに化けて登場、本土のコンビナートを襲います。燃え上がるコンビナートでゴジラと対峙、このシーン、炎が美しい。更にゴジラの攻撃で皮膚が裂け、光る装甲。一瞬にして燃え上がりメタルの正体を表す登場の外連味。連面と続くライバルの誕生としてキングギドラに匹敵しますね。また沖縄での対決は全弾発射してくるその火力、頭はゴジラ、身体はシーサーに向け、両方をブッ飛ばすメカならではの描写。また派手に爆発します。随所に強さを強調され人気怪獣の仲間入りをはたします。

ゴジラも特訓によりある能力を身に着け、メカゴジラに対峙。これ荒唐無稽で昭和のスポ根、またはあるキャラのリメイクでもあります。最近人気のアレが連想されます。

キングシーサーは煽りを食ってやや、目立ちませんが、登場シーンは長〜い歌で引っ張って、出て来ますので注目。笑えます。またプリズムアイと言うワザが秀逸。片目でメカゴジラの光線を受け、片目で打ち返すと言う…!

敵宇宙人はゴリラです。猿の惑星の影響バリバリですね。意外にストーリーも面白く、楽しめます。脇役ですが岸田森さんがやはりカッコいい。美味しい役でした。怪奇大作戦を連想しますね。

メカゴジラもいつかレジェンダリーにでて欲しいですが、リベットにジャバラ関節でお願いします。ゴジラと通算5回戦う人気怪獣の登場譚、お楽しみ下さい。
滝和也

滝和也