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ゴジラ対メカゴジラのkazu1961のレビュー・感想・評価

ゴジラ対メカゴジラ(1974年製作の映画)
3.4
▪️Title : 「ゴジラ対メカゴジラ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1974
▪️JP Release Date :1974/03/21
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-434 再鑑賞
🕰Running Time:84分
▪️My Review
なんと言っても本作の見どころはメカゴジラ、ゴジラをロボットにしたメカゴジラは、主役でもないのに名キャラクターとして現在も人気が高いですね。そしてハリウッド『レディ・プレイヤー1』にも出演しました!!
そして作風も、前作『ゴジラ対メガロ』で多々見られた「子供向け」のコミカルな描写は影を潜めました。
そして『日本沈没』をヒットさせた中野特技監督によるカラフルな光線技と派手な爆発演出で、『ゴジラ対ヘドラ』と同額予算での製作には見えない迫力が出せています。また、『ゴジラ対ヘドラ』以降に増加した過激な描写はさらに増やされ、円谷英二が決して描かなかった流血シーン、アンギラスが顎を裂かれる、ゴジラが全身にミサイルを撃ち込まれて大量出血しながら倒れるなどの衝撃シーンが満載となりました。
ゴジラが沖縄に上陸する場面では、「丘の稜線からゴジラの巨大な頭部が徐々に姿を現す」という、第1作『ゴジラ』での大戸島上陸シーンを思わせる構図も見られ、演出・アクション面では前作までと一線を画した作風となってるのがもとのゴジラファンには嬉しい限りです。
更に、平田昭彦、小泉博、佐原健二、睦五郎、岸田森といった往年のゴジラシリーズや特撮作品の常連俳優が多数出演するなど、「原点回帰」とも言えるキャスティングも見逃せません。
本作、ゴジラ誕生20周年記念映画です。翌1975年開催予定の沖縄国際海洋博覧会に絡め、沖縄本島を舞台として製作されました。沖縄県は2年前の1972年に日本へ返還されたばかりで、ひときわ注目を集めていた時期に当たります。なので、沖縄が日本に返還されたばかりという事情を踏まえ、怪獣作品で恒例の逃げる人々や兵器車両はおろか、自衛隊をはじめ防衛軍や防衛隊の類も一切登場しないんですね。

物語は。。。
沖縄海洋博の会場建設現場から古代の壁画が発見されました。その意味するものは、空の黒雲と怪獣の出現、これに立ち向かう2匹の怪獣らしいのです。やがて、壁画の予言を裏付けるように富士山麓からゴジラとアンギラスが出現、だがゴジラは仲間のアンギラスを倒し、破壊を始めます。そのとき、なんともう1匹のゴジラが現われ、最初のゴジラに火炎を浴びせます。すると、燃え落ちた皮の下からロボット怪獣“メカゴジラ”が本当の姿を現わします。。。

本作のメインテーマ「メカゴジラ 現る」は軽快ながらもメカゴジラの悪役っぷりを際立てる名曲として有名です。また宇宙サイボーグなのに、メカゴジラの腕にマーキングしたMG(メカゴジラ)という英字ロゴが。。。
♪わたしの胸で燃えているシーサー、シーサー♪それにしても、キングシーサーのテーマ曲がいきなり始まったのは違和感満載、笑えました!!しかも2番まで。。。

▪️Overview
ゴジラ誕生20周年記念映画。「ゴジラシリーズ」の第14作。地球侵略を企む宇宙人が、地球最強の怪獣ゴジラを徹底的に分析して造り上げたサイボーグ“メカゴジラ”を日本に出現させ、ゴジラをピンチに追いやる。他にアンギラス、新怪獣キングシーサーも登場。脚本は山浦弘靖、監督は脚本も執筆している「ゴジラ対メガロ」の福田純、撮影も同作の蓬沢譲がそれぞれ担当。(参考:映画.com)

出演は、大門正明、青山一也、田島令子、ベルベラ・リーン、松下ひろみ、平田昭彦、小泉博、睦五郎、岸田森。
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