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エスケープ・フロム・L.A.のすずのネタバレレビュー・内容・結末

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1998年、世紀末。反政府勢力の台頭でロサンゼルスは悪徳と犯罪の街と化した。〝神の裁き〟とする巨大地震を予言して、それを的中させた当時の大統領候補が当選すると、彼は終身任期の大統領となる。大地震により大陸と分断した孤島のロスは、市民権を失った不適合者たちの流刑地となる。

そして時は2013年。16年前に、当時の大統領を救出した英雄にして、史上最も悪名高い犯罪者 SD•ボブ•プリスケン 通称〝スネーク〟が逮捕され〝LA島〟に移送中…。

現大統領の娘ユートピアとLA最大のテロ組織が企てた、国家の存亡に関わる機密装置の強奪事件。全ての犯罪の恩赦を条件に〝LA島〟に潜入せよ。致死率100%?の新型ウイルスを仕込まれ、タイムリミットは10時間。有無を言わさぬカウントダウンがスタート…。

古き良き20世紀的な、渋色にくたびれた革ジャン姿もイカしてたけど、ステルス•スーツを着させられたスネークはもはやアメコミヒーローさながらに洗練された風貌である。しかし、前作の展開の〝まんま踏襲〟が実に潔かった笑。以前には技術的に不可能だったことが新たに可能になって再び、〝この世界〟へ監督自身が遊びに行きたくなったのだろうか。

カーペンター映画にスティーヴ•ブシェミというのも何処か珍しいキャスティングで新鮮だし、ピーター•フォンダとのサーフィンシーン(BGMはもちろんディック•デイルで)はかなりハチャメチャで、もう何してんのって感じで。笑 命懸けでバスケ頑張ったり。笑 みんなでハングライダー乗ったり。笑

ジョン•カーペンターの本作に対する愛着が伺えて、前作以上に遊び心が盛り込まれた極上のB級エンタメ作品にして、続編というよりはセルフリメイク作品という位置付けが最もしっくりくるかなと思う。


「スネーク⁈ クリーブランドで死んだはずでは⁉︎」(笑)
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