大道幸之丞

ターミネーター3の大道幸之丞のネタバレレビュー・内容・結末

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

第3作であり、そろそろストーリー展開が辛くなってきており、力点が「次はどんなターミネーターを出そうか?」に移ってきてしまって感じる。

次は老人型か子供型か。

そんな今回は女性形ターミネーターT-Xで「ターミネーター破壊用ターミネーター」だという。ノルウェー系ファッションモデルの クリスタナ・ローケンが演じている。モデル体型でジェンダー感のないキャラクター設定であり、こんな映画デビューをしてしまうと、今後アクション系作品のオファーに偏ってしまうのではないか。

物語は前作で「スカイネット」構築者とされていたマイルズ・ダイソンが亡くなったが結局未来ではやはり時期はややズレたものの「スカイネット」は存在し世界は壊滅状態になっている。

T-Xはやはりコナー母子を護らんと派遣されたT-850の破壊と後にジョン・コナーの部下となる人物をリストアップし次々に殺してゆく。

このシリーズはずっと「未来から来た殺し屋から逃れて生き延びる事ができるのか?」「未来は守られるのか?」が軸になっているので、ある時間帯からはパターンになってしまっているのだが、今回は「スカイネット」のキーになるコンピュータがある場所を案内する、と言っておいてジョン・コナーと彼の妻になるはずのケイト・ブリュースター(クレア・デインズ)を安全に避難させるために核シェルターにいざなった真実が明かされて終わる。

私が感じたのはここでまるで「未来SF」のように語られる「核戦争」が2024年のこの世界で、起きうる可能性がまだあるという恐ろしい事実だ。
これはわれわれ個々人が強くこの現実を受け止める必要がある。